8 全国からの激励
震災直後から続々と、多くの団体、有志、個人から、義援金や文具などの救援物資を頂き、また、励ましや安否を問う電報、電話、お手紙を頂いた。大きく分けると、
- 学校宛
- 学生会宛
- クラブ宛
- 教職員組合宛
である。学生会宛については、第6章において、また、クラブ宛については、4.7節において示した。ここでは、学校宛あるいは教職員組合宛に頂いたお見舞いについてまとめる。なお、当時の整理帳簿に基づいているため、混乱による記載不備があり、掲載漏れ生じているかも知れない。その場合には、異常事態の中での誤りとしてご容赦をお願いしたい。
8.1 お見舞いを頂いた団体
8.1.1 学校宛
○高専関係など
育英高専,大阪府立高専,小山高専,木更津高専,北九州高専,熊野高専,久留米高専,呉高専,群馬高専,札幌市立高専,東京都立高専,東京都立航空高専,沼津高専(電子制御工学科、制御情報工学科を含む),八戸高専,福井高専,舞鶴高専,全国公立高専協会,高等専門学校協会連合会,加古川市立平岡中学校,長岡技術大学 (五十音順)
○企業関係など
大阪市人事委員会事務局,三友プラントサービス(株),小学館サービス(株),(株)大気社,日本赤十字社,(株)日本旅行,松下電工(株),(株)村元工作所,吉岡建設㈱ (五十音順)
8.1.2 職員組合宛
震災後、いち早く大阪府立高専と旭川高専の教職員組合からお見舞いを頂きました。また、2月に入ると全国大学高専教職員組合(全大教)から副執行委員長(石井氏)、書記次長(石田氏)が本校の被害調査に来られました。
3月末には、全大教高専教職員研究集会に本校から3人の先生が参加され、その際、下記の各高専からもお見舞い金を頂きました。
有明高専,石川高専,宇部高専,大分高専,小山高専,木更津高専,熊本電波高専,呉高専,津山高専,東京都立工業高専,東京都立航空高専,徳山高専,苫小牧高専,奈良高専,沼津高専,松江高専,都城高専,弓削商船高専,米子高専,和歌山高専 (五十音順)
このお見舞い金(総額459,246円)の使途については、平成6年度および平成7年度の本校の教職員組合執行部においていろいろと議論しましたが、本校が加盟している神戸市立高等学校教職員組合(市高)において、被災教職員、学生、生徒に対しての見舞い金が相当逼迫しているとの話を聞き、結果としては市高見舞い金の一部に加えて頂くことになりました。
次に市高関係については、傘下の高校、幼稚園が大きく被害を受けている中でいろいろと手当をして頂き、本校の教職員、学生に対しても見舞い金が支給されました。
見舞い金を頂いた教職員は全壊の方5名,半壊の方4名,1部損壊の方16名の計25名です。学生に対しての支給基準は本人死亡の場合(本校の場合は該当者無し)、自宅の全半壊、全半焼で、居住できない場合です。支給された学生は3月に卒業生22名、在校生は新年度になってから支給され、新5年生27名、新4年生29名、新3年生21名、新2年生23名の合計122名でした。
8.2 頂いたお手紙
多くのお見舞いや激励のお電話、お手紙等を頂きましたが、その一部を次に紹介します。
8.3 おわりに
あまりにも大きな被害のため、なすすべもなく過ぎ去った数日後、続々と寄せられる励ましやお見舞いのお手紙は、私達に「今、頑張らなければ」という勇気と気力を与えてくれました。何物にも代えがたい温かい心を得ることができました。この場をお借りして深くお礼申しあげます。
(事務室長、教職員組合 松本定男)