教員紹介(電子工学科)
戸崎 哲也 (個人のページはこちら)
TOZAKI Tetsuya
メール:
TEL: 078-795-3246
職名
教授
専門分野
医用生体工学
現在の研究課題と概要
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■ FDG-PET画像を用いたがんの自動診断に関する研究
生体内で生理的に高いFDG集積を示す臓器は脳や心筋であるが、腫瘍にも高い集積を示す。このため、FDGを用いたPET全身スキャンは、がんの鑑別や転移病巣の診断、さらには腫瘍の悪制度の判定、がんの治療効果判定に有効である。このFDG-PET画像によるがんの存在診断は、医師の目視による判断で行われている。1患者あたり約180枚のaxial像が撮影され、それを基に、coronal, sagital像を作成し、3方向からきめ細かく見落としのないよう診断を行う。脳や心筋、あるいは腎臓付近では、陽性を疑う陰影も少なくなく、それらを的確に見分けることは、臨床医にとっても肉体的・精神的苦痛を伴う。そこで、計算機によるがん診断支援ツールの開発が求められている。本研究では、FDG-PET画像をガウス曲率と平均曲率を用いて領域分割し、それを基にがん候補領域を限定し、さらに診断ルールに照らし合わせて悪性を疑うか否かを自動的に診断するシステムの構築を目的としている。
研究業績(主要3件)
- 「Extraction and classification of pulmonary organs based on thoracic 3D CT images」
Systems and Computers in Japan, John Wiley & Sons, Vol. 32, Issue 9, pp.42-53, 2001. - 「胸部3次元CT像による肺野内臓器の抽出と分類」
電子情報通信学会論文誌, Vol.J82-D2 No.8, pp.1327-1338, 1999. - 「Pulmonary organs analysis for differential diagnosis based on thoracic thin-section CT images」
IEEE Trans. on Nuclear Science, Vol.45, No.6, pp.3075-3082, 1998.
所属学会、協会
電子情報通信学会
電気学会
日本医用画像工学会
電気学会
日本医用画像工学会
担当教科
論理回路、プログラミングⅡ、電子工学実験実習、卒業研究、専攻科コンピュータグラフィックス、専攻科ゼミナール、専攻科実験、専攻科特別研究