教員紹介(電子工学科)
荻原 昭文
OGIWARA Akifumi
職名
専門分野
光エレクトロニクス
現在の研究課題と概要
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■ レーザを用いた微細光学素子の作製と光制御に関する研究
大容量化, 小型化が急速に進んでいる光記録用の各種機器や, 近年普及が著しい光ファイバを用いた光通信等においては,光源であるレーザ光を微小空間で精密に制御するための回折光学素子やホログラムといった非常に微細な光学素子が必要とされています。
本研究室では, 有機材料(液晶, 高分子等)にレーザ干渉露光を適用することにより,従来の素子よりも, より高効率で高機能な新規の微細光学デバイスの作製とそれを応用した光制御,光情報記録, 画像情報処理など光エレクトロニクスを中心とした研究テーマに取り組んでいます。 -
■ 有機複合体材料からなる感温型光情報制御素子の開発
液晶と高分子材料を用いて偏光や波長を含む情報を高効率に制御可能な光制御素子の開発に関する研究を行っています。この素子は、偏光情報を利用したデータ記録や表示などへの応用、さらに、感温型と呼ばれる環境温度変化に応じた分光機能に基づく自動調光遮熱部材として省エネルギー化技術への展開も期待されているものです。
研究業績(主要3件)
- A. Ogiwara, "Effects of anisotropic diffractions on holographic polymer-dispersed liquid-crystal gratings," Appl. Opt. 50, pp. 594-603 (2011).
- A. Ogiwara, H. Kakiuchida, K. Yoshimura, and M. Tazawa, A. Emoto, and H.Ono,"Effects of thermal modulation on diffraction in liquid crystal composite gratings," Appl. Opt. 49, pp. 4633-4640 (2010).
- A. Ogiwara, M. Watanabe, T. Mabuchi, and F. Kobayashi,"Formation of holographic memory for defect tolerance in optically reconfigurable gate arrays," Appl. Opt. 49, pp. 4255-4261 (2010).
所属学会、協会
電子情報通信学会
担当教科
ライトミュージック部顧問
受賞学術賞
- 2003年国際会議International Display Workshops 2003にて Outstanding Poster Paper Award受賞
A. Ogiwara, K. Sogou and M. Takeda, "Analysis of Diffraction Efficiency of Holographic Polymer Dispersed Liquid Crystal for Polarization Converting Device. "
- 2008年 財団法人理工学振興会 教育研究助成賞
研究題目:「身近な地球温暖化防止対策に関する教育研究-窓ガラスの省エネルギー効果の教材化によるエネルギー教育の実践」