教員紹介(一般科)
石原 のり子
ISHIHARA Noriko メール:
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- 職名
准教授
- 専門分野
日本文学(古代・中世)、国語教育
- 現在の研究課題と概要
- 平安時代に成立した歴史物語『大鏡』についての研究『大鏡』は摂関政治の生き証人として設定された語り手・世次が、道長を起点として、その血統を遡る形で摂関家嫡流の系譜を認定し、摂関政治史を語る物語である。〈主流〉と〈傍流〉は峻別されており、その意識は極めて明確である。一方で、道長の栄華を称えながら、ときに批判的な姿勢を見せる。このアンビバレントな姿勢はどこからくるのか。この疑問に対し、これまでの〈主流〉〈傍流〉という枠組みにとらわれることなく、『大鏡』の新たな読みを提示することを目指している。
- 高等教育機関における国語教育についての研究社会人に求められる力として、表現力、論理的思考力、コミュニケーション力が挙げられている。このような力は、国語力と換言することも可能であろう。国語力の低下は、ことばを知らない(語彙力低下)、漢字を書けない(漢字力低下)、といった知識レベルにとどまる問題ではない。学生の将来を見据え、社会人として必要な力を効率的に高める授業方法および教材内容について、研究・開発をおこなっている。
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- 研究業績(主要3件)
- 「『大鏡』における藤原隆家–実仁親王・輔仁親王を視座として」『語文』第88輯、大阪大学国語国文学会、pp.21-32、2007年6月
- 「『大鏡』における兼家と三条天皇–もうひとつの系譜」『中古文学』第76号、中古文学会、pp.30-39、2005年10月
- 「学習者との共有を核にしたルーブリック作成の試み」林田定男・石原のり子・樋口隆太郎、日本高専学会誌(Journal of the Japan Association for College of Technology)第23巻第3号(第12回論文特集号)、pp.41-48、2018年7月(共著)
- 所属学会、協会
中古文学会、日本高専学会
- 担当教科
国語
- 水泳部顧問